性別適合手術を検討されている方へ
国内外を問わず医療機関で性別適合手術を受けたとしても、この手術には術後における医療的なメンテナンスが必要不可欠です。 1回の手術だけで局部の形状や性交渉を行うための機能が完全なものとなる場合の方が稀であり、術後における痛みや炎症、化膿、出血などのために治療や入院を要する場合があります。また、その形状や機能をより完全なものとするための手術を受けるに際しても、局部の腫れがある程度収まり、皮膚の再生が進むのを待ってから行う必要があります。 性別適合手術を受けた医療機関で治療や再手術が受けられるのがベストだと思いますが、患者本人の時間的な制約や更なる手術費用の負担などの問題もあり、また、痛みや化膿、出血などで急を要する場合に直ちに対処してもらうことが難しい場合もありえます。 そのため、性別適合手術を受けるにあたっては、事前に術後の治療や入院など様々な医療的な問題に対応してもらえる医療機関(性同一性障害や性別適合手術に対する理解と知識があり、性別適合手術に直接的、あるいは間接的な経験を有する医療スタッフがおり、万が一の場合には然るべき対応(治療、手術、入院など)をしてもらえる医療機関)をお住まいの近くで探しておいた方がよいと思われます。また、それらの医療行為に健康保険を適用してもらえるのかも併せて確認しておくべきでしょう。 |